さつまいものホクホク系、ねっとり系って?
さつまいもについて、特に石焼き芋にするときに、これはホクホク系、こっちはねっとり系という話をよく聞きます。
3年野菜に関係する仕事をしてきたのですが、イマイチこの話がよくわかりません。
というのも、さつまいもというのはどれをとっても、収穫してすぐには甘みが少なくホクホクしていて、時間がたつにつれ甘みが増してねっとりと、しっとりとしてくるからです。
ということは、夏の終わりから秋にかけて食べるとホクホク系になるし、年が明けてから食べるとねっとり系になるのです。
それは、さつまいもの細胞の中のアミラーゼという酵素が、デンプンを分解して糖にしてくれるからです。
糖を増やしておいて、暖かくなったらこれを栄養にして芽を出すわけですね。
たぶん品種によって若干の差はあるのだとは思います。例えば、ある品種はでんぷん質が多めでホクホクしている、とか。
でも、このさつまいもをおいしく食べたいのなら、でんぷん質が多いのだからゆっくり寝かせて、あまーくなってからねっとりした状態で食べるといいのでは?と考えてしまします。
なので自分は品種によってホクホク系とかねっとり系とか、よくわからないままです。
ちなみにさつまいものように、収穫してから時間がたつと甘みが増す野菜は、じゃがいも、かぼちゃがあります。
じゃがいもは春に鹿児島から出てくる新じゃがも香りが良くていいですが、そのころの北海道のじゃがいもはものすごく甘くてコクがあります。
かぼちゃも冬至くらいに煮たら溶けてなくなっちゃいそうなくらい、しっとりとしたものの方が甘くておいしいですね~