みそ汁はカツオだしで。

本を読んだ感想や、勉強したこと、仕事について思ったことなどを書いていきます。

有機野菜では農薬をたくさん使用しているのか?

どうも、コマアキです!

 

皆さんは有機野菜とは何か知っていますか?
自分は有機野菜の卸売業の会社で働いているため、ある程度は知っているつもりですが、完璧に理解しているわけではありません。
定義はあるはずなのですが、深く考えると、どこを重視していいのか、自分はどこを重視したいのかが決められていないんですよね。笑

 

まあ取りあえず、有機野菜というのは「有機JASマーク」がついた野菜のことです。
「有機JASマーク」をつけるにはどんな条件を満たす必要があるかというと、継続的に化学合成された農薬や肥料を使用しないで管理した圃場から採れた野菜に付けることができます。
ただ、有機JASマークは第3者(認定機関)から認定を受けた人にしか、つけることはできません。
そして、有機野菜は売り場から畑まで、履歴をトレースできる必要があります。
(一般の野菜はどこの、誰の、どの畑から、いつ採れた、どのような肥料や農薬を使ったものなのかはわかりませんが、有機野菜はわかることになっています。)
とまあ、こんな感じでしょうか。たぶん大体合っていると思います。

 

そして最近、一般の消費者の方と話す機会があったのですが、こんなことを言っていました。
「有機野菜って、使える農薬があって、それは何度も使っていいんでしょ?」
「日本の有機JASは、ヨーロッパのオーガニックとは考え方が違うから、全く違うのよね。」
自分はその消費者の方が、専門家の方とやり取りしている隣で内容を聞いていて、専門家の方も上手に消費者の方に説明して、うまくその場をまとめておりました。
2つ目のヨーロッパと考え方が違うというのは初めて聞いたので、自分もよくわかりません。(今度調べてみようと思います。)
しかし一つ目に関しては自分も「ひとこと言わせてよ!」みたいな気持ちになりました。
なぜかというと、生産者と話せばわかるのですが、大体の生産者は農薬を使わないんですよね。
もちろん有機JASで使える農薬を含んでも、ということです。
生産者の方々は、それぞれ強さは違えど、農薬を使いたくないと思っています。
農薬をつかった野菜ではなく、農薬がかかっていない野菜を消費者に食べて欲しいのです。
だから農薬をいっさい使わなくてもいいように野菜を育てる努力をしています。

 

その消費者の方は、話の内容を聞くと、どこかの会社の有機JASより優れているとうたっている自社基準に沿った野菜や食品を食べているようでした。
かなり勉強されている方だったので、もしかしたら有機JAS法の内容だけを見て判断していたのかもしれませんし、同じように思う方も多いかもしれません。
自分はそのような方には、ぜひ生産者の方と実際に会ってお話ししてほしいなと思います。
そうすると、生産者の思いも知ることができて、農薬を使わないで野菜を作る理由も、肌で感じることができると思います。
何よりもっと野菜がおいしく感じられると思います。

 

有機JASはまだまだ認知されておらず、知っている人は少ないのですが、仕事の勉強も含めて、有機野菜についても今後書いていきたいと思います。

 

以上、コマアキでしたー