春キャベツと冬キャベツの違いは?
まもなく、キャベツが出てくる時期です。
これから出てくるキャベツは、寒さの中で育っているため、葉っぱが厚く、ぎゅっと締まったキャベツです。
これに対して、暖かくなる3月ごろに出てくるキャベツを春キャベツと呼びます。
これらにはどういった違いがあるのでしょうか?
まず春キャベツについて。
春キャベツの出回る時期は、3月~7月の間です。
暖かい時期に育つため、成長が早く、葉っぱも柔らかく薄いです。
調理としては、柔らかいので一口大にでも切ってサラダにするのが良いです。
また水分量が多いため、炒め物や和え物にするにはあまり向かないそうです。
一方、冬キャベツについて、寒い時期に育つため、成長が遅くなりますが、その分味も濃いです。(キャベツ自体がそんなに味の濃いものではないのですが。)
じっくりと育つため、葉は厚く、ぎゅっと締まったキャベツです。
硬さを生かして千切りにすると歯ごたえが良いですし、ロールキャベツや炒め物にして柔らかくなるように調理すると、ゆっくり蓄えたキャベツの甘みを楽しめます。
冬キャベツの葉が厚く、さらに硬いのは、寒さから身を守るためです。
同じく寒さ対策のためにキャベツは自身の水分量を減らそうとしますが、これによって味が濃くなるわけです。
また、キャベツの千切りが1パック100円とかでお店に並んでいますが、これらのキャベツは冬キャベツを一気に収穫して、少しずつ一年かけて加工していくそうです。
それは冬キャベツの方が葉が硬いため、長持ちするので、一年中商品を切らさずに出荷するためには、こちらの方がリスクが低いのでしょうね。
また、キャベツの見分け方を調べると、葉がしっかりと巻いたもの、などと出てきますが、春と冬とで比べると、じっくり育った冬の方がよく巻いていて、締まっています。
実際カットすればわかりますが、冬キャベツは葉と葉の間の隙間がほとんど無く、春キャベツは隙間を含んでふんわりとしています。
じっくり育ったキャベツの方が、葉が厚くて味の濃いおいしいものになるので、有機栽培などでゆっくりと育った方がおいしいキャベツになるようですね。