ブルームレスきゅうりは長持ちするけど・・・
スーパーや八百屋さんに行くと、きゅうりが必ず置いてあります。
きゅうりは野菜売り場でも良く売れる優等生なのだそうです。
みなさんがいつものスーパーで見るきゅうりは、肌がつるつるしているでしょうか。
それとも白い粉がついているでしょうか。
もし白い粉がついていたら、それはおいしいきゅうりかもしれません。
この白い粉はきゅうりのブルームといって、きゅうりが畑にある間、きゅうりを病気や無死から守ってくれる役割があります。
そしてブルームがあるきゅうりは、柔らかくて歯ごたえも良く、香りも良いのです。
しかし、最近はブルームなしのきゅうりが増えているそうです。
理由としては棚持ちがするからです。
ブルームなしのきゅうりは皮が厚くて固いため、時間がたっても見ためが変化しにくいのです。
また、きゅうりの肌にぼつぼつがあり、ここから水分が逃げていくのですが、品種改良によってこのいぼいぼが少なくなり、水分が逃げにくくなってより棚もちがするようになっています。
棚もちがするようになって、廃棄が少なくなるのは嬉しいことなのですが、食べる側からするとそうとも言えません。
皮が厚くて固いと、歯ごたえは良くありませんし、見た目がいつまでたっても悪くならなければ、逆に鮮度の良さがわからず、古くて香りの少ないものを食べてしまうこともあります。
きゅうりは良く売れる野菜のひとつではあるのですが、実は近年きゅうりの消費量は落ちてきています。
もしかすると、なるべく棚もちがするきゅうりを作ろうとする意識が、消費者がきゅうりから離れていった理由かもしれませんねえ。
ちなみにブルームありのきゅうりについて、自分は有機栽培をしている農家さんからこんな話を聞きました。
その方はきゅうりの有機栽培をスタートした時、病気にやられてしまってなかなかうまくいかなかったそうです。
その時はブルームなしのきゅうりを栽培していました。
しかし調べてみると、ブルームがきゅうり自身を守る働きがあることを知り、ブルームありのきゅうりに切り替えて再び挑戦したところ、見事成功したそうです。
この農家さんの作るきゅうりは、ポリっと良い歯ごたえで、香りも良く、みずみすしくてとてもおいしいきゅうりです。
とは書いたのですが、もうきゅうりの旬は終わってしまいましたね。笑
上手な人が作ったきゅうりは本当においしいので、ぜひ来年の楽しみにとっておいてください!